マイクロ波乾燥?遠赤外線火入れ?とは


マイクロ波とは何でしょうか、簡単に説明すると『電子レンジ』を用いた乾燥機です。
家庭で使用している電子レンジは暖めたり解凍したり、すごく早く振動する電波の力で物体の中に潜む水分の分子を振動させることで内部から熱を発生させています。
この熱を利用して内部から水分お追い出してしまい、茶を乾燥させてしまおうというのがマイクロ波乾燥機です。試しに家庭用電子レンジでラップを覆わずに食べ物を暖めてみて下さい、ほら後ろから湯気がでてきて水分が蒸発しているのが解るでしょう。
このマイクロ波を使用すると短時間のうちに水分が除去できるため苦渋味が緩和され日持がし保管が良好であればお茶の品質が変わりません。
さて、マイクロ波で芯から乾燥したお茶の葉はこれだけでは甘みや香りがでてきませんので業界用語で『火入れ』という作業を行います。
お茶の良し悪しはこの『火入れ』で決まると言っても過言ではありません。ここで突然ですが、女性の方なら”焼きいも”、男性なら”焼き鳥”を思い出して下さい、どちらもガスの火などで焼いたものよりは炭火で焼いたほうが美味しいですよね、なんでこだわると炭火なのかは皆さんご存知の通りです、そう『遠赤外線』が出るからです。
この遠赤外線は直接物体に吸収され内部から加熱するため効率よく、しかも加熱によりアミノ酸や多糖類が変化し食べ物が美味しく成る訳です、お茶に応用すれば、お茶の色、香り、風味を損なうことなく香味が保たれ美味しくなります。
でも炭火を使用するのは作業効率や安全性などから好ましくありません、そこで炭火と同じ様な遠赤外線をだす発熱パネルを使用することで実現しています。